変形性膝関節症(ひざの痛み)の治療
変形性膝関節症の保存的治療は進歩が著しい分野です。
従来の治療では膝の痛みが十分改善せずお困りの方は、人工関節など手術を受けられる前に当院への受診をお勧めします。
膝の痛みに対する治療は、関節内治療と関節外治療に大別されます。
以前は膝の関節包の中(=関節内)に対する治療が主流でしたが、整形外科超音波検査(エコー)の進歩に伴い、有効な関節外治療が進化してきました。
2025年5月時点で当院で行っている治療は主に以下の通りとなります。
患者さまの状態や過去に行ってきた治療を確認の上、一人ひとりに適切な治療を提供いたします。お気軽にご相談ください。
・ヒアルロン酸膝関節内注射 基本的な治療です
・PFC-FD療法
・動注治療 大腿動脈へ薬剤を注入し、膝に生じたモヤモヤ血管を塞栓し除痛します
・集束型体外衝撃波 膝の内側に圧痛(押して痛い)が強い場合、MRIで骨髄輝度変化がある場合に有効です
・伏在神経ブロック・ハイドロリリース 膝には圧痛(押して痛い)部がなく、ももの内側に圧痛がある場合などに有効な治療です ももの内側を走行する伏在神経に注射を行います
・外用 基本的な治療です かぶれない薬剤選択と貼り方に注意して使用します
・STB注射(半膜様筋腱滑液包注射) 膝の内側のやや後方に痛みが強いときの選択肢です
・鵞足注射 膝の内側下方の痛み(半腱様筋脛骨付着部)の治療選択肢です
・総腓骨神経ハイドロリリース 膝の裏の外側の痛みの治療選択肢です
・脛骨神経ハイドロリリース 膝の裏の中央の痛みの治療選択肢です
・腓腹筋内側頭-半膜様筋間滑液包注射 膝の裏の内側の痛みの治療選択肢です
・後十字靭帯注射 主にプロロセラピーを行います
・上内側膝神経ブロック
・下内側膝神経ブロック
・上外側膝神経ブロック
・運動療法 有名な大腿四頭筋訓練以外にも、個人個人で必要とされる様々な運動療法・徒手療法があります。理学療法士の評価と治療をお受けください。
・内服薬 ロキソニンなどのNSAIDと言われる消炎鎮痛薬は一時的な強い炎症には効果的ですが、継続した服用は胃粘膜損傷や腎機能障害のリスクが大きくお勧めしません。他の内服をお勧めします。詳しくはご相談ください。
・装具療法