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足のしびれ

足・下肢のしびれをきたす整形外科的な疾患としては

腰部脊柱管狭窄症
腰椎椎間板ヘルニア
足根管症候群

などがあげられます。

その他、閉塞性動脈硬化症(下肢~足の血管がつまる病気です)、糖尿病(足先の血流が悪くなることで起こります)などでもしびれを生じることがあります。

 

腰部脊柱管狭窄症

腰椎(ようつい=腰の骨)には脊柱管(せきちゅうかん)という神経の通り道があります。
加齢などによって変形した椎間板(ついかんばん=骨と骨の間のクッションの役目をします)が飛び出したり、腰椎が変形したり、靭帯(じんたい=骨と骨をつなぐものです)が厚くなったりすることにより、脊柱管が狭くなってしびれや痛みといった神経の症状が出現するのが脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)です。

特に長く歩くと下肢全体にしびれや痛みを生じ腰を曲げて休憩すると症状が消失するのが特徴です。(間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます)
カートをひいたり、自転車に乗ったりするような腰を曲げている姿勢では脊柱管が広がりやすいためです。
下記の椎間板ヘルニアに比べ中高年に発症することが多いです。

腰部脊柱管狭窄症について詳しくはこちら

 

腰椎椎間板ヘルニア

椎間板(ついかんばん)は骨と骨の間のクッションをするものです。
この椎間板の中にある髄核(ずいかく)という柔らかい組織が硬い殻をやぶって飛び出すのが椎間板ヘルニアです。(ヘルニアとは飛び出すという意味です。)
飛び出した椎間板が神経を圧迫することで臀部から下肢にかけてのしびれや痛みを生じます。
特に多く発症するのが10~40歳代の若い世代です。
腰を曲げたり顔を洗うなど、前かがみの姿勢をとると症状が増悪するのが特徴です。

 

足根管症候群

脛骨神経(けいこつしんけい)は足首の内くるぶしの下を通って足の裏から足趾に向かいます。
この際、足根菅(そくこんかん)という靭帯のトンネルを通ります。
この細いトンネルで神経が圧迫されることで症状を生じるのが足根菅症候群(そくこんかんしょうこうぐん)です。
かかと以外の足の裏から足趾にかけてにしびれを感じます。
足をつくと物がついているような感じや砂利の上を歩いているような感じなどを感じることがあります。

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