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超音波骨折治療器「アクセラス2」

超音波骨折治療とは?

これまでの骨折の治療は、長期間の適切な固定(ギプスなどによる外固定や手術による内固定)と血行促進に努め、あとは時間をかけて骨ができるのを待つばかりでした。
しかし、近年、超音波を用いて骨折をより短期間で治す技術(超音波骨折治療法)が開発され、その技術を利用した治療器具が作られました。

超音波骨折治療は正式には低出力超音波パルス治療といいます。
英語ではLow Intensity Pulsed Ultra-Soundとなり、医療現場では略してLIPUSと呼んでいます。

骨折の治療に「アクセラス2」を用いると、用いなかった場合と比べて骨折の治療期間を約40%短縮できたとの学術データもある先進医療の一つです。
骨折のある部位に超音波を与えることによって、骨の形成を促進し、早期の社会復帰、スポーツ復帰を目指します。
例えば、通常治るまでに60日かかる骨折でもアクセラス2を毎日使用すると平均36日程度で治ることが期待できます。
自由に動ける時間が増えれば、仕事や日常生活で大きなメリットが得られますし、外固定期間の短縮による筋力低下や関節拘縮が最小限で抑えられるメリットを考えると、この24日間の時間短縮効果は非常に大きいと言えるでしょう。



有名アスリートたちも利用

この治療法は、サッカーのデビッド・ベッカム選手やかつてのメジャーリーガーの松井秀喜選手骨折治療に取り入れたことで注目を集めました。

 

骨折に超音波治療が効果的な理由

一般的な骨折治療では、整復、固定後に数か月かけて骨が自然に修復されるのを待ちます。
しかし近年、超音波を当てることにより、細胞が活性化され、自然治癒力が高まり骨折の治癒を促進させられることがわかり、治療器として応用されるようになりました。

この治療で用いられる超音波は、非常に低出力の超音波です。
検査で用いる超音波とは異なり、超音波を1秒間に1000回パルス状にして照射することが特徴で、パルス状の超音波による力学的刺激が骨融合を促進する効果があると言われています。

 

超音波で骨折の治癒が促進される

この治療法の効果は複数の臨床経験で証明されております。中でも、海外で行われたプラセボ対象の二重盲検比較試験(治療を受けているという思い込みだけで実際に効果が得られてしまうプラセボ効果が起こらないように、被験者、試験実施者とも、実際に誰が治療を受けているか分からないように行う試験)で、骨折の治癒時間を約4割短縮する効果が証明されております。

超音波骨折治療

 

超音波骨折治療器「アクセラス2」とは?

超音波骨折治療器「アクセラス2」は、骨折部位に1日1回20分、低出力超音波パルス(Low Intensity Pulsed Ultrasound、略称「LIPUS(リーパス、ライプス)」)という微弱な超音波を照射することで、正常な骨折治癒が加速・促進され、骨癒合までの日数の短縮効果が期待できると言われています。

治療器を患部に当てるだけになりますので、痛みや違和感等もありません。

 

超音波骨折治療法のメリット

骨折治癒のスピードを早め、早期の「仕事復帰」「学校復帰」「スポーツ復帰」「日常生活復帰」「ギプス除去」を可能にします。

また、治療期間やギプス固定期間が短くなることは筋力低下や関節可動域の低下を最小限に抑え、医療費の抑制にもつながります。このような理由からも、骨折の積極的な治療である超音波骨折治療法が注目されています。

骨折の早期治癒、早期骨癒合、早期仕事復帰、早期スポーツ復帰、早期ギプス除去等をご希望の方は、できるだけ毎日ご来院いただき、超音波骨折治療(アクセラス2)を受けていただくことをお勧めします。

超音波骨折治療器「アクセラス2」は、当院リハビリ室に設置しております。「アクセラス2」のご利用で毎日通院いただくことも可能です。
万が一、不幸にも骨折されてしまった方は、当院の「アクセラス2」を十分に活用し、早く骨折を治して、自由な時間を取り戻しましょう。

超音波骨折治療器「アクセラス2」機器一式

超音波骨折治療器「アクセラス2」使用イメージ

 

難治性骨折に対しても有効 

骨折は通常、数ヶ月~半年位で骨がくっつき、治るものです。
しかし、中には、なかなか治らないものもあり、偽関節遷延治癒などと呼ばれます。

骨折の部位、骨折部のずれが大きい、周辺の筋肉や靱帯などが損傷している場合など骨折のしかたによっては、治癒にかかる期間が一般的な骨折にくらべて長引くこともあります。
一般に、細菌感染がある場合、糖尿病などの合併症がある場合、高齢者、喫煙者などは、難治化する傾向があります。骨折の手術をした部位に菌が感染して骨髄炎を起こし、骨折も治癒しないという場合もあります。

このような難治性骨折は、全ての骨折の数%程度の頻度で発生すると言われていますが、治療には専門的な知識が求められ、通常の骨折治療には経験が豊富な医師でも、対応が難しい場合があります。
超音波骨折治療法は、このような治りにくい難治性骨折に対しても効果的で、大学病院や一般の病院でも盛んに行われています。
また、早期にスポーツ活動への復帰を求められるスポーツ選手の骨折治療等でもよく用いられている治療法です。

 

最新型「アクセラス2」を導入

最新機器「アクセラス2」は、従来品の「アクセラス」使用時に臨床現場から出てきた要望に応えたものに進化しています。
特に従来品の「アクセラス」では、プローブが大きいため指先や足首など使用部位によってはプローブの固定が難しい箇所がありましたが、「アクセラス2」では、従来のプローブより30%以上の小型化に成功した「プローブS」も用意され、これまでは固定しにくかった部位も簡単に固定できるようになっています。

治療時間
1日1回20分
連日の使用が推奨されますので、毎日通院していただけます。


超音波骨折治療器「アクセラス2」の「プローブS」
 
「超音波骨折治療法」は、2006年11月から「先進医療」に承認された医療です。
※「先進医療」とは、一般の保険診療レベルを超える最新の先進技術として厚生労働省認可の医療行為です。
超音波骨折治療法を希望される方は当院にご相談ください。
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