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骨折

Man's Broken Leg

骨折とは

骨折とは、その名のとおり骨が折れた状態です。「完全にポッキリ折れた状態」を想像するかもしれませんが、ヒビが入った場合や、骨の一部が欠けた場合、陥没した場合も骨折に含まれます。

骨自体には痛みを感知する神経がありません。骨が折れると痛いのは、骨の周りを覆う骨膜に痛みセンサー(受容器)が高密度に分布しているからです。骨折の程度や場所によっては、痛みをあまり感じないケースもあります。

当院医師は、骨折の治療について手術療法・手術をしない保存療法とも多数の経験があり、最新の治療についての知識もございます。骨折の部位、折れ方など、一人ひとりに最適な治療法をご提案いたしますのでご安心して来院されて下さい。
骨折の状態によって手術が必要と判断した場合は、ご本人・ご家族と相談の上、最適な手術ができる施設へ紹介をさせて頂きます。

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骨折の種類

数ある骨折の種類から、代表的なタイプをご紹介します。

1. 通常の骨折(完全骨折・不全骨折)

転倒や衝突などによって骨に大きな衝撃が加わり、その連続性が断たれることで起こります。疲労骨折に対して外傷性骨折とも呼ばれています。骨折の程度によって、骨の連続性が完全に立たれた「完全骨折」と、一部に連続性が残った「不全骨折」に分類されます。激しい痛みと腫れを伴うことがほとんどです。小児においては、まだ柔らかい骨がポキっと折れずに曲がる「若木骨折」、強度の弱い成長軟骨で折れる「骨端線損傷」といった特徴的な骨折があります。

2. 疲労骨折

同じ部位に繰り返し負担がかかることで発生する骨折です。金属疲労を起こすように、ある日負荷に耐えられなくなって、骨にヒビが入ったり、折れたりします。スポーツ選手に多くみられ、特に底の薄いシューズで硬い路面を走るマラソン選手に起きやすい症状です。通常の骨折のような激しい痛みや大きな腫れを伴うことはありませんが、運動時や圧迫したときにジワジワとした鈍い痛みを感じます。
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3. 病的骨折

健康な骨は、よほど大きな力がかからないと骨折しませんが、骨自体の腫瘍や悪性腫瘍の骨転移などの疾患がある骨は強度が低下しているため、通常では折れないようなわずかな力で骨折する場合があります。これを病的骨折といいます。改善には、原因となる疾患に対する治療が必要です。

4. 脆弱性骨折

高齢者や骨粗しょう症患者に多くみられる骨折です。骨がもろくなっているため、ちょっとした衝撃で骨折してしまいます。骨粗しょう症とは、骨の密度が低下してスカスカになる疾患です。本人の自覚が乏しく、いつの間にか骨折していることも少なくありません。

高齢者に多い、骨粗しょう症に伴う脆弱性骨折をご紹介いたします。

上腕骨近位部骨折

橈骨遠位端骨折

脊椎圧迫骨折

大腿骨近位部骨折

このように、一口に骨折といってもさまざまな種類があります。自分では気づかないこともあるので、痛みや違和感に気付いたら早めに医療機関を受診しましょう。

スポーツや交通事故、転倒など、骨折はさまざまな場面で起こる可能性があります。ご自身や周りの人が骨折をしたら、どんな治療をするのか気になりませんか?ここでは、病院で行われている一般的な処置法についてご紹介します。

 

骨折の診断

骨の周りには痛みを感知する神経や血管が多く存在しているので、骨折すると傷ついた部位とその周囲に痛みや腫れが起こります。しかし、捻挫や打撲でも似たような症状が出るため、見た目だけで判断するのは難しいです。

「骨折かな」と思ったら、まずは整形外科医師による診察を受けましょう。骨折が疑われると、レントゲン検査などの画像検査で診断します。ただし、初期段階ではレントゲンで判断がつかないケースもあり、ギプスや装具などで固定したのち日にちをあけて再度レントゲンを撮ったり、CT検査やMRI検査を行うこともあります。

骨折の治療

骨折の治療法は症状によって違います。大きく分けて「保存的治療」と「手術的治療」の2つがあります。

保存的治療

保存的治療とは、ギプスや添え木(シーネ)、装具などを用いて骨折した部位を固定して安静を保ち、骨が癒合するのを待つ方法です。骨では、骨を作る「骨芽細胞」と骨を壊す「破骨細胞」が常に働き、毎日生まれ変わっています。骨が折れてもいずれ治るのは、こうしたシステムが備わっているからです。

骨が折れて大きくずれている場合はうまく癒合しないので、手や器具を使って皮膚の上からずれた骨や関節の位置を正しい位置に戻す「徒手整復(としゅせいふく)」を行ってからギプスなどで固定します。徒手整復の際は痛みを伴うので、できるだけ苦痛を伴わないように必要に応じて麻酔を行います。軽い骨折や疲労骨折の場合は、この保存的治療で対処するケースがほとんどです。

手術的治療

骨の損傷が著しい場合(粉砕骨折)や、徒手整復ができない、もしくは整復してもすぐに元に戻ってしまう場合、折れた骨が皮膚から突き出している場合(開放骨折・複雑骨折とよびます)、関節の表面が骨折しズレている場合、体重がかかる大腿骨やすねの骨折などは、手術を行うことがあります。手術的治療にはいくつかの方法がありますが、骨折の状態や折れた部位などから総合的に判断されます。折れた骨をもとに戻してネジやボルトで固定し、関節を動かしても骨が動かないようにする手術が基本です。

病院に行く前の応急処置

いざというときのために、病院に行く前の応急処置を知っておきましょう。早く適切な処置をできるかどうかが、その後の状態を左右します。

骨折の疑いがある部位を、添え木などを使って動かないように固定します。添え木が見当たらない場合は、板切れや雑誌などで代用するといいでしょう。安定を保てたら、患部を氷のうなどで冷やします。

骨折はささいなことで起こる可能性があります。異常がみられたら、患部をむやみに動かさないことが大切です。応急処置をし、速やかに医師の診察を受けましょう。

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